multicultural SF

Spelling Bee (スペリング大会)の映画

日本は、すこーしずつ涼しくなってきたとか、きてないとか。
こちらは相変わらず霧満開です。

さて、サンフランシスコに帰ってくる飛行機の中で見た映画が気になったのでチェックしてみました。プレビューも見たことがあって、面白そうだなあと思っていたんです。
Akeelah and the Bee(公式サイト。音がでます)。日本では公開になるんでしょうか。
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Spelling Beeといって、アメリカではミドル・スクールまでの生徒がスペリングを競う大会があります。ルールは簡単、言われた単語のスペルを言うだけというものなのですが、もちろん簡単な単語のスペルを言うわけではなく、大人でさえ聞いたこともない言葉の連続で、かなりの準備(スキル)が必要なんですね。

おそらく英語圏ではどこでも、フォニックスといって音から入ってスペリングを覚えます。つまり耳から聞こえてくる英語をアルファベットにつづるという形ですね。これをすると耳も、そして耳で覚えるという力もつくわけなんですが、もちろんいろんな例外というか英語の種類があって、それが語源(ラテン語やギリシャ語から来ているもの)とか、外来語(フランス語、ドイツ語)であったりだとかするわけです。英語はいろんな言語から影響を受けているので、そうなんだ、といわれれば、そうなのですが・・・。これを、10歳やそこらの子供たちがやってのけるところがすごいんですよね。おそらく私がGREの勉強でも見かけなかった言葉もやってのけるわけですから。

もし分からない場合は、その単語の意味・語源・センテンスでの使われ方を聞くことができますが、それ以上のヒントは与えられません。例えばZの音であっても語源が違うとXから始まる、とか、ドイツ語が語源だとVの発音が違うつづりになるとか、そういうことを考えながらしなくちゃいけないわけです。

前置きが長くなってしまいましたが、ストーリーはというと、LAのゲットーに暮らす黒人の女の子が、その可能性を見出されてSpelling Beeの大会に出るのですが、家庭環境や、先生(コーチ)との葛藤、触れ合いが描かれています。こんな大会に出る子供たちははっきりいって単語マニアなのですが、そのちょっとおかしな様子もうまく描かれていて面白いです。

見終わって気づいたのは、白人の出演者が少なかったなあということ。実際、Spelling Beeの放送(ESPN)をみてみても、アジア系の生徒が多いのですが、白人の生徒もそれなりにいるんです。でも、映画では白人の生徒は役名もなく予選でばさばさと落ちていくのみ。主要キャストはアキーラという主人公の女の子、コーチの先生、アキーラの家族(ここまですべて黒人)、そしてライバルの生徒(中国系とラティーノの男の子)なんです。

で、「人種」というところに目を向けさせていないのかというとそうではなく、黒人の文化や現状、言葉なんかもしっかりと描かれている。W.E.B. DuBoisの話とか、縄跳びしながらスペリングを覚えるところとか、それから印象に残っているのは先生がアキーラに「ここでは辞書に載っている単語だけ使え(スラングは使うな)」と言う場面とか。

他にもこのSpelling Beeをテーマにした映画は何作か同じような時期に作られたのですが、これもそのうちの一つで私はこれしかみていませんが、単なる子供向けではなく、他の映画とはまた違ったアメリカの一面を見せている映画だと思いました。
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by hanasmilesf | 2006-08-26 14:53 | random thoughts

randam thoughts and journals from Kyoto~サンフランシスコから日本に戻ってきました~Coming full circle


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