multicultural SF

デートと人種観 その2

留学生活も長くなってきましたが、私が留学すると決まったと聞いたとき、私の親はよく、いろんな人に「目の青い人つれてかえって来るで~」と冷やかされていたのですが、いまだに日本に帰るとそういってくる人もいるんですよね。

これって、得にアメリカや英語圏(あるいはヨーロッパ圏?)留学のイメージとして、留学=目の青い人と出会う=付き合う→結婚もあり得る、という図式がいろんな人の頭にあるんだと思います。この間も少し話したけれど、日本の人にとっては白人と付き合うことにはあんまり抵抗がない感じがします。むしろ、憧れを抱いている人も多いんじゃないでしょうか。

私はというと、留学する前は「そんなものなのかなあ・・・」と思っていたけれど、実際留学して生活が始まると自分の生活で精一杯で、そんな余裕がなかったし、はじめに行ったミネソタの大学は留学生コミュニティができていてそこに入ってしまうとそこの中が居心地がよくて、楽しいから、あえてアメリカ人と友達にならなくても友達は知らないうちにできていました。小さい大学だったので、いろんな国の留学生と知り合っていろんなことを学びあうのが楽しかったですね。

皮肉なことに、9・11のテロ以降は、余計に留学生同士のつながりが深くなり、そしてどことなくアメリカ人の学生も、留学生がたむろしているところには決して近寄ろうとはしなかったです。もちろん、ムスリム(イスラム教)の生徒もいたのですが、白人以外とは話したことも見たこともない田舎から来た若いアメリカ人学生には、ムスリムの生徒は少し怖い、というか、近づきたくない(もちろんこれは偏見なのですが)存在だったようです。アジア系の生徒(アジア系アメリカ人を含む)もやはりどことなく浮いていて、アジア系はアジア系でかたまっていたように思います。

それでもミネソタにいたころは、留学生同士でも日本人とフランス人とか、トルコ人と韓国人とか、ブラジル人とフランス人とか、いろんな異人種間(inter-racial)のカップルがいたのですが、交換留学生も多かったので長く続くカップルはまれでした。

サンフランシスコに来ると、気づいたのは、そういう異人種間のカップルはあんまり身近にいない、ということ。もちろん、街を歩いていて見掛けはするし、私の日本人の友達も黒人の彼と付き合っているのだけれど、あーんまりそういう話は聞かないんです。ないことはない、けど多くもない。

何でかなあ、というのを考えてみると、まず、サンフランシスコ自体大きな街で、それぞれの民族グループが大きいので、自分のグループの中で出会いがあり、違う人種や民族の人と付き合う必要がない。それぞれのグループの中でそれぞれの言葉を維持して話しているのも大きな特徴です。私の友達Kさんは在日韓国人で、(ソウル出身の)韓国人の彼と付き合っていたとき、彼とはお互いの第二言語である英語で話しているというのを彼女のクラスメートに話したら、とても驚かれたそうです。いくらバイリンガルが多い街とはいえ、自分の母語を話さない人と付き合う、ということはサンフランシスコではあまりないということなのかもしれません(しつこいですが、ないわけではないです)。

ミネソタにいたときは、日本出身で日本語を話す人が現地でアメリカ人であれ留学生であれ、付き合きあっている人と英語でコミュニケーションするのは当たり前のことだったので、逆にサンフランシスコの場合の方が新鮮でした。ミネソタ時代に出会った日本人留学生の友達も、同じグループ(日本人)との出会いが少なく、アメリカ人との出会いのほうが多いから、アメリカ人と付き合うのは自然なことだ、と言っていたのですが、そういう人口の比率も関係しているということですね。

じゃあ、もし白人と付き合いたいと思うならミネソタとかアジア人が少ないところに行くのがいいのか、というと、そう単純ではない、というのが私の個人的な意見。というのは先に述べたようにアメリカ人(この場合白人)の側に日本人やアジア人全般に対して偏見がある場合は、まずもって興味すら持たないだって多いですし。アジア人でもアメリカ人に受け入れられやすい人ならうまく行くかもしれないけど、そうでないと難しいかも。「アメリカ人に受け入れられやすい人」ってどんな人、という説明はしづらいけれど、例えば食べ物の好みが合うとか、よくしゃべる、よく飲む、アクティブ、などなど。あとは、価値観が似ている、ということ。

価値観でいうと、人種観も一つのキーポイントじゃないかなあ、と思います。白人と人種観が合う人、黒人と人種観が合う人、、、。人種観、つまり偏見やステレオタイプのことも含めての価値観ですね。個人によって違うので、白人だからどう、とか黒人だからどうとか、アジア系だからどう、というのは一概に言えないですけれど。でも、認めたくはないですが、人種観というのは意識的にも無意識的にもその人の考えや行動を支配しているなあ、と思います・・・これはアメリカにある程度住んでようやくわかってきたのですが。日本でも、同じことがいえるんですけれどね。

ここでサンフランシスコという街の特徴がわかるのは、白人以外の民族グループの人というのは、比較的白人全般に対して批判的(クリティカル)な目を持っている人が多いです。だから、白人と付き合うということが、例えば、ラティーノや黒人の人にとってはあんまりよく思われないこともあるのです。

それでも、人種や民族の違いを超えて付き合っている人がいるのだし、少し前まではあまり見かけなかったアジア系男性+白人女性のカップルも増えてきているので、これからも異人種間カップルというのは増えていくと思います。・・たぶん。グローバルの時代ですからね。

さて、私は「目の青い人」を連れて帰るんでしょうか・・・・
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by hanasmilesf | 2007-01-28 16:39 | random thoughts

randam thoughts and journals from Kyoto~サンフランシスコから日本に戻ってきました~Coming full circle


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